忍び峠12-0008。ボスのシグレVSエルフの狙撃手ウッツ・シューター!
フラクター選帝国の通商代表の元老院議員、アレン・キーリング暗殺任務を開始する、マグマ・チーム。
ガオーン隊長「これから、オペレーション「ファイブ・ニードル」を開始する。私と、ウッツは、戦闘飛行バギー、マグマ・アバランチからパラシュート降下を行い、目標の着地点から、売国奴アレン・キーリングが、祖国を売り渡すプールド宮殿へ進撃する。だが、このポラリーナ王国の首都メレン上空の防空網は、厳戒態勢として、ワイバーン・ライダーと、グリフォン・ライダーが守っている」
ドゴーン「空戦は、空を飛べる、私と、フラミー、ジーンに任せてくれ。我々が血路を切り開く」
フラミー「任せてください。翼人族は、飛ぶために生まれています。空戦は、私達の領域です」
ジーン「戦闘シーケンス115。進路上の障害を、排除します」
ガオーン「すまないドゴーン、ウッツ、フラミー、ジーン。我々は、乾坤一擲、マグマ・チームの力を結集し、アレン・キーリングを抹殺する。オペレーション「ファイブ・ニードル」を開始する。任務開始時刻だ。皆の武運を願う。戦闘バギー、マグマ・アバランチ、発進!」

シグレは、忍び峠12のスズメ、ツバメ、ルイ、ジーンに渡した。任務中に貸与されるスマートウォッチの動作確認をした。
シグレ「スナイパーのウッツ・シューターを止めることが目的だ。だが、皆、気を付けろ。シビリアンズは現在、「共存派」と「独立派」の内部抗争が続いている。この結果として、「独立派」のマグマ・チームの暗殺計画の情報を、我々「共存派」の忍び峠12は、シビリアンズ経由で得ている。マグマ・チームも、我々の情報を得ているはずだ」

スズメ「シグレ様。マグマ・チームがスズメ達の情報を得ていたら、どうなるッス」

ツバメ「シグレ様。確かに、スズメの言う通りですけれど、簡単に暗殺を諦めますか?」
シグレ「マグマ・チームは、骨の髄までのガチの「独立派」だ。必ず、セカンドオプションを用意しているはずだ」

ルイ「シグレ様。セカンド・オプションって何ですか。ウッツ・シューター以外に狙撃ができるメンバーはいないようですが?」

ジーン「確かに、ルイの言う通りだと思う。シグレ様、セカンド・オプションって何ですか?」
シグレ「マグマ・チームは一人で一騎当千の実力者たちの集まりのはずだ。必ずしも、エルフのスナイパーであるウッツ・シューター一人の狙撃に頼る必要はないはずだ」
スズメ「まさかッス!力押しで、正面突破をするつもりッス?このポラリーナ王国の首都メレンには、一万人規模の警備隊が配置されているッス」
ツバメ「そんな、脳筋が現実に居るはずないよスズメ」
シグレ「可能性の話だ。奴らが、陽動作戦を行う目的で、この厳戒態勢が敷かれてるポラリーナ王国の首都メレンで、騒動を起こす可能性は高い。ウッツ・シューターが狙撃できる半径の範囲内に辿り着かれたら厄介だ。エルフの弓兵が使う、エルブン・ボウは、曲射が出来るという噂もある。その半径の範囲までに、ウッツ・シューターを近づかせないことだ。同時に、他のメンバーたちに、アレン・キーリングを討ち取らせるチャンスを与えるな」
ルイ「シグレ様、判りました」
ジーン「売国クソ野郎のアレン・キーリングを守るのが釈然としないけれど。ジーンも頑張るよ」
携帯電話の着信音が鳴った。
シグレは携帯電話を取り出した。
シグレ「こちら、ニンジャ・リッジだ。判った。こちらも参加する」
シグレは携帯電話を切るとスズメ、ツバメ、ルイ、ジーンを見た。
シグレ「空中で、マグマ・チームと、警備隊のワイバーン・ライダーの交戦が開始された。忍び峠12出動だ。それぞれの警備ポイントに移動を開始する。お前たちの目的は、アレン・キーリングの命を守ることだけだ。必ず生きて帰ってこい。散開せよ!」
空中で、ドラゴンニュートのドゴーンの竜魔剣が、ワイバーン・ライダーを、すれ違いざまに切り裂いた。
ジーンが操る、ビーム太郎の手首から発射された、グレネードが、飛竜に騎乗したワイバーン・ライダーに直撃して吹き飛ばした。
フラミーの巻き起こした竜巻に吸い込まれた、ワイバーン・ライダー達が、次々と、地面に向かって墜落していった。
マグマ・アバランチから飛び降りた、ウッツ・シューターは、高度350メートル(1148フィート)でパラシュートを開いた。ガオーン隊長も、パラシュートを開いた。
ウッツ・シューターは、ポラリーナ王国の首都メレンの屋根への着地の瞬間、パラシュートを切り離した。パラシュートは弱い風と共に流されていった。
ウッツ・シューターは、腰のハードケースの中から、エルブン・ボウと矢筒を取り出し、矢筒を背中に背負い、左手にエルブン・ボウを持って深夜の、首都メレンの街の屋根を走り出した。
ウッツ・シューターは予定の狙撃ポイントまで移動した。警備が手薄な、首都メレンのスラム街の共同住宅の屋根で、光の精霊「光の望遠鏡」を呼び出した。「光の望遠鏡」は、シビリアンズの情報通り、プールド宮殿の鏡の間に居る、元老院のトゥガを着たアレン・キーリングを捉えた。
ウッツ・シューターは、背中の矢筒から、Aクラス魔法が込められた魔法の矢「スティング・アロー」を取り出した。そして、風の精霊の「猛速のジェット」を呼び出して、魔法の矢「スティング・アロー」を宿らせた。
そして、ウッツ・シューターは、アレン・キーリングにエルブン・ボウの狙いを定めた。
ウッツ・シューターは、完全に消している気配を、風の精霊の、ざわめきで察知して、振り向いた。
シグレは一瞬で近づいて、ウッツ・シューターを仕留めようとしたが、ウッツ・シューターに感づかれた。
シグレは言った。
「まさか、この距離から、アレン・キーリングを狙撃できると思わなかった。お前が、ここに来ることは判っていたが」
ウッツ・シューター「ヤマト領の忍者か、「独立派」ならば、タイクーン家の手の者か」
シグレ「答える必要は無い」
ウッツ・シューター「だろうな。忍者は、昔からそうだ」
シグレ「何百年昔の話だ」
ウッツ・シューター「答える必要はない」
シグレ「だろうな。エルフは口が堅い」
ウッツ・シューター「いい眼をしている。暗闇で良く見える眼だ」
突然ウッツ・シューターから強烈な閃光が発生した。
シグレ「しまった!」
閃光で視力を奪われたシグレは、ウッツ・シューターの気配を第六感で、探った。
だが、ウッツ・シューターは気配を急速に辺りに溶け込むように消した。
シグレ「ちっ!」
シグレは、開かれた屋根の上で遮蔽物がない事から、一旦、屋根から飛び降りた。
シグレは、スマートウォッチを操作した。
シグレ「スズメ、ツバメ、ルイ、ジーン。ウッツ・シューターを取り逃がした。奴の最大射程は一キロメートル以内だ。プールド宮殿の半径一キロメートル以内が全て、奴の狙撃可能な場所になる」
スズメ「嘘ッス!」
ツバメ「げっ、そんなに警備範囲が広いんですか?」
ルイ「もぐもぐ、判りまひた」
ジーン「じゃあ、空を飛んで直行します。あ、屋根伝いに迷彩服来たエルフが走っていますけれど、コイツがウッツ・シューターですかシグレ様」
シグレ「迂闊に手を出すなジーン。奴は手練れだ。ジーンは、太郎ボードで空を飛んで、空中からウッツ・シューターを追跡しろ」
シグレは、連絡を終えると、視力の回復を待った。
シグレ「私としたことがミスをした」
白い貴族風のスーツを着た金髪の青年が居た。
謎の青年「やれやれ、忍者の、お姉さんが不意討ちされるなんて夢がないですよ」
シグレ「黙れ。お前は、どこの所属だ。ウッツ・シューターと戦う前から、お前の気配は察知していた」
謎の青年「ボクはEsTのアーロン・シルエットです。これがSクラスの通行許可証です」
シグレ「判った。共同戦線を張る、屋根伝いに、エルフのスナイパーを追うが付いてこられるか?」
アーロン「ええ、いいですよ。ボクも任務ですから」
シグレとEsTのアーロンは、深夜の首都メレンの街の屋根を走り出した」
「次回!忍び峠12。ルイVSドローン・パイロットのジーン・アイン!」