ザ・コンサート002

マリーゴールド「店長お疲れ様です。レイナさんから二週間尋問を受けていましたけれど大丈夫でしょうか?お手伝い妖精の私は、食べ物と、着替えを用意していましたが」

山田夢幻「あー、レイナ君はアンドロイドだから、不眠不休で疲れ知らずなんだよ。だが、私がUFO動画に関与していない事は証明された」
マリーゴールド「尋問明けでヘロヘロだと思いますが。針屋書店の店長の仕事が入っています」
山田夢幻「今日は、大物とのインタビューだ。針屋書店で、コモンのライジングスター伝説となった、J2Jさんとのインタビューだ」
扉が開く。
山田夢幻「では、「電脳世紀東京シリーズ」のテーマ・ソングを歌う、メタルの男性ボーカルJ2Jさんの登場です。あれ、来ていない?」
マリーゴールド「え、店長。受付には居ましたよ。でも、いつものパンクファッションでなくて、よれよれのジーンズにTシャツで暗い顔をしてギターケースを持っていました」
山田夢幻「マリーゴールド君。探しに行くか?」
マリーゴールド「ええ」
店長室の扉を出ると、赤い服の女性がいた。

山田夢幻「あれ?J2Jさんは、まさか、性別が女性だったのか?」
カーディア「すみません。いま、亭主は、「変身」しています」
山田夢幻「変身?」
カーディア「ええ。いつもの頼りない、内気なジョニー・ジョセフ・スミス・ワーズワースから「天才ロッカーJ2J」に変身しているです。コモンでは、亭主は、大魔王ダークマターとの最終決戦で、音楽で、人々を導きまして、世界各国から勲章をもらっています 」
突然、自動ドアが開く。
赤い髪の毛を逆立てたパンクファッションのJ2Jが現れる。

J2J「待たせたな犬人間。J2Jだ。なんでも聞いてくれ。オレは音楽には一家言がある。今日はオレのミュージック哲学を熱く語りたい」
顔を見合わせる山田夢幻とマリーゴールド。
そしてインタビューが開始された。
カーディア「私たちは、デンジャー校長に救われて、犯罪者だった私たちは、罪を償い、監獄学校を無事に卒業したんです」
J2J「そうなんだ、デンジャー校長はオレ達の恩師だ」
カーディア「ナゾーラが、デンジャー校長のサイボーグボディに爆弾を仕込んでいて。次のデンジャー校長になろうとした教師のワカゾーが、起爆ボタンを押したけれど、トーテルさんに爆弾の起爆装置が爆弾ごと抜き取られていたんです」
カーディア「私たちは、マリアさんという天使だった修道女の方が、縁結びをしてくれたんです」
J2J「マリアさんは、オレの音楽のファンだったんだ。そして、オレが、ジュディJ、お前に告白するために励ましてくれた。感謝するぜマリアさん」
カーディア「そうね、あなたは、いつもは内気で気弱なジョニー・ジョセフだもんね。でも、勇者に熱を上げていた、私に。近くにいる、あなたの誠実な思いをマリアさんは気が付かせてくれたの」
山田夢幻「失礼、前任者の針屋忠道は、低能で無能な猫人間でして。引継ぎの際に、粗暴で野蛮な、やらかし妖精が、掻き回しまして。どのような経緯で、電脳世紀東京のテーマ・ソング「Full metal faith」や「Steel Bond」などが作詞作曲されたのか、判らないんです」
J2J「あの歌の作詞は、竹崎悦子という日本人女性だ」
山田夢幻「は?私が書いている小説の「電脳世紀東京シリーズ」のダーク・ヒロインの竹崎悦子ですか」
J2J「ああ、多分、同じ人物だろう。竹崎悦子が、書いた歌詞を元に、オレが作曲して、演奏している」
山田夢幻「そのような経緯が在りましたか。さすが、AGIのマザーが遺伝子を設計した、第二世代エクステンダーの最高傑作であるトール型エクステンダーの両親から生まれた悦子ですね」
J2J「いや、さっぱり意味がつながらない。意味不明の専門用語を使わないでくれ」
山田夢幻「どういうことだ、マリーゴールド君は知っているかな?」
マリーゴールド「多分、レイナさんが企んだことだと思いますよ。現在の針屋書店で働いているレイナさんは、EASU時代のバージョンのAGI化できるレイナさんで、過去の銀河大航海時代が始ったばかりの電脳世紀時代の竹崎悦子の事は、なんでも知っているんですよ。…店長、J2Jさんが不満そうな顔をしているので話を戻しましょう」
山田夢幻「では、J2Jさん、音楽に込めるメッセージとはなんでしょうか」
J2J「オレの音楽は、疾走する魂の叫びだ。現実に抗い、強く、生きようとする、全ての人たちへ送る魂の応援歌だ。昔のオレは、闇の中に居た。だが、ジュディJと出会った時、オレの中に生きる意味が芽生えた」
カーディア「照れくさいでしょ。家に帰って二人だけの時に、そういう話をしましょうよ」
J2J「山田夢幻。オレのステージ名のJ2Jは、ジュディJのJJと、オレの本名のジョニー・ジョセフのJJの二つを合わせて、J2Jなんだ。だが、ジュディJは、気が付いてくれなかった」
カーディア「最初、私は、あなたが、自分のジョニー・ジョセフという名前を使っているだけど思っていたの」
J2J「マリアさんが、ジュディJから聞き出してくれたんだ。そして、おれは、ジュディJにマリアさんが応援してくれてステージの上で告白した」
カーディア「あの話は恥ずかしいらか止めようよ」
J2J「オレは、ジュディJが、るり子と、いつも一緒に居るから、内心嫉妬していたんだ」
カーディア「だって、るり子と親友になれて、監獄学校の学園生活が楽しくて。私はミサイルを搭載しているって子供のころからバカにされてイジメられていたけれど、るり子は気にしていかなったし。るり子は、マルグリア学園という超名門校に入学させられて、周りのレベルが高すぎて、授業に付いていけなくて逃げ出したんだけれど。るり子は異世界人だから、異世界で一人で、お金が無くて困って、魔法少女に変身して街を壊して泣いていたら捕まって、監獄学校に入学したの。でもデンジャー校長の熱血指導が、勉強が苦手だった、るり子が勉強が出来るようにしてくれたの」
山田夢幻「事情は込み入っていてよく判りませんが。二人が、ラブラブであることは判りました。では、コンサートの提案は、どうでしょうか?」
J2J「いいだろう。オレの魂のライブが始まる。当然無料だ!」
カーディア「少しは、ノリだけで行動するのを止めて!」
山田夢幻「では、商談成立ということで。J2Jさんの日本語の曲をボランティアのコンサートで、無料ダウンロードできます」
「…」をPCではマウスではクリック、スマートフォンではタップするとダウンロードの選択肢が表示されます。
「 Full metal faith 」(「電脳世紀東京ネイショニストワルツ」のテーマソング)
「Steel Bond」(「電脳世紀東京ノーブルパゴーダ」のテーマソング)
「Unchain to Rise」(「電脳世紀東京プラトニックドール」のテーマソング)
「J2J」

作詞:竹崎悦子

「針屋書店ザ・コンサート」の音楽は全て、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスのCC BY-NC-NDです。「CC BY-NC-ND(表示-非営利-改変禁止) の条件:原著作者の表示(BY)、作品の利用、改変、商用利用が禁止」。原著者:SUNO、Copilot、針屋忠道。楽曲としての例外規定として、ダウロードした個人が、楽曲のMP3ファイルを携帯音楽プレーヤーなどにコピーして聴く事は自由に許可されます。このホームページ上でのストリーミング再生で聞くことも自由に許可されます。現在、前任者の針谷忠道が、作成した、ライセンス規定を探しているため暫定的です。今後、音楽教育の企画としてのライセンスの見直しは緩和の形で行います。2025年09月10日、針屋書店店長:山田夢幻。