「情報処理経済学」の構想と謝辞。  情報処理経済学は、日本の天才経済学者宇沢弘文先生が、「経済学の考え方」「ケインズ『一般理論』を読む」で示している、ケインズ経済学の重要性に基づき、計算科学としてのコンピュータ科学を用いて、従来のケインズ経済学とは異なる視点から、ケインズの「一般理論」論じていく事が目的です。  「情報処理経済学」は、巨人の肩に乗る事により、発見した、社会科学の学問分野です。ここに、全ての学問を築いてきた先人達に謝辞を述べます。  この短いパンフレットは、フェースブックの「針屋書店」のビジネスアカウントで、発表してきた全15回の「情報処理経済学」のシリーズを、そのまま電子書籍として読める形にしています。若干の校正作業が含まれます。 「情報処理経済学」 針屋 忠通 テーマ「情報処理経済学PERT1概論」  「情報処理経済学」について書いて行きましょう。  英国の天才経済学者ケインズの「一般理論」を、成功させることが、故人となった日本人の天才経済学者宇沢弘文先生の目的です。  私が気が付いた事は、コンピュータ科学の、チューリング・マシンと、オートマトンの概念を学んだときに、経済学が抱えている問題を解決する糸口を発見しました。  経済学が実用で使えないと呼ばれる理由は、私の考えでは実体経済が測定できなかったからだと考えます。具体的には全人類が世界中で行う経済活動が測定が不可能な社会現象だったからです。  ですが、先に書いたように、コンピュータ科学とケインズの「一般理論」を組み合わせると、測定が可能になる。  なぜか?人類が、今でも過去でも行う経済活動は、コンピュータ科学の、チューリング・マシンと、オートマトンの概念を使えば、計算できるからです。  具体的なハードウェアは、インターネット回線で連結された、クライアント・サーバー・システムの概念で説明が可能です。  クライアントとは、通常はスマート・フォンやパソコンを使うはずです。  サーバーとは、通常はデータセンターのサーバーになります。  これらのクライアント・サーバー・システムで、日本政府に限らず、世界全ての国々の中央銀行の発行する貨幣が電子通貨になれば、サーバーのデータ・ベースから、電子通貨の移動の記録がログの形でデータ・ベース上で保存することも閲覧することも可能です。  判りやすく言えば、日本人全ての、買い物や、交通費などや、インフラへの支払いの記録などがデータ・ベース上で保存も閲覧も出来るわけです。  この電子化された世界各国の中央銀行の通貨が、なぜ、ケインズの「一般理論」と結びつくのか。  この説明をしましょう。  ケインズの「一般理論」の目的は、乗数効果を発生させて経済を円滑に運営することです。その結果として、  1、雇用が守られる。  2、所得が安定する。  3、社会保障制度が、雇用が守られ、所得が安定した結果として、持続可能な形で運営が可能となる。  これが、ケインズの「一般理論」の骨子と、私は解釈しています。  ケインズは、乗数効果の発生の為に、「一定時間内での投資と消費の総和を増やす」事を考えています。  シルヴィオ・ゲゼルのスタンプ通貨を、ケインズが「一般理論」の中で紹介している理由は私の解釈では、貨幣に使用可能な期限を設けるスタンプ通貨を用いることで、強制的にスタンプ通貨を使うように経済学的なインセンティブを設けることになるからです。  例えば、一週間後に貯金が使えなくなれば、通常の人達は、貯金が使えなくなる前に消費か投資を行う。その結果として一定期間内でスタンプ通貨は使用することが出来る。  その結果、乗数効果の発生に必要な、「一定時間内での投資と消費の総和を増やす」事が、スタンプ通貨では可能となる。  だが、実際には、スタンプ通貨は使い勝手が悪い上に、貯金などの資産形成の上では好ましくないはずです。銀行預金をしていたら資産が減っていく状態は、悪夢です。通常、リスクの低い銀行預金は、資産の安定的な存続の為に使われるはずです。  私が、ケインズの「一般理論」と、コンピュータ科学を組み合わせる事で気が付いた事柄を説明しましょう。  世界各国の中央銀行が発行する電子通貨は、日本政府に限らず、世界の電子通貨を発行する各国の政府が、乗数効果の発生を観察できることです。つまり一定時間内で日本の法定通貨の電子化された日本円が、どのぐらい使われて日本の国内で「投資と消費の総和」が為されたかを観察できる。1円単位での正確な数字です。1円以下でもコンピュータ科学では簡単に扱えます。最初から浮動小数点として表示することが可能でもあります。  「消費と投資の総和」が少なければ、日本政府や各国の政府が、消費と投資を増やすように、「政府・企業・家計」の3つの経済主体に勧告を出すことが出来る。  そして、「消費と投資の総和」が増加すれば、乗数効果は発揮される。これは1円単位で、理論上は測定も観察も可能です。  シルヴィオ・ゲゼルのスタンプ通貨は強制的です。電子通貨の市場の中での「投資と消費の総和」を増加させるために、政府が自動的に配信する電子メールなどの通知システムで、「政府・企業・家計」の3つの経済主体に勧告を出すことは、自由主義の原則からも、不自然では無いはずです。  今回は詳しく論じませんが、銀行預金による貯金は「投資」です。  上手く論じられない面も在りますが、「針屋商店」の企業活動の第一弾としては悪くない内容です。 テーマ「情報処理経済学PERT2自由と情報処理経済学」  では、PERT1の概論から、具体的に、世界各国で、クライアント・サーバー・システムによる、電子通貨が導入されて以降の、個人の自由とプライバシーの問題です。  日本に限らず、世界の各国で、中央銀行が発行する通貨が電子通貨になって以降には、個人の自由とプライバシーの侵害の問題が必然的に発生します。  日本に限らず、「行政」の電子化である電子政府化に対する懐疑的な声も、個人の自由とプライバシーの侵害を懸念する方向性と一致します。  近代的な政府を構成する「立法、司法、行政」の三権分立の原則の中で、「行政」の権限が、電子化によって、日本国民に対して今まで以上に大きくなる事への不安感です。  この問題に対しては、「司法」の役割による法的処置により、電子化した「行政」への歯止めを掛けることが解決策です。  具体的には、国家公務員や、地方公務員が、日本国民の情報を、電子化した行政システムや、情報処理経済学で運営される中央銀行の電子通貨となった法定通貨のシステムを、悪用した時に、犯罪として法的な処置が取られる状態です。  当然、「司法」が行う法律は、「立法」を行う立法府である国会で、民主主義的に作られるはずです。  電子化して、肥大化した「行政」の権限に対して、「司法」よって法的な罰則を、国家公務員や、地方公務員に対して、与える制度作りが必要なはずです。  実際には、UNIX系のオペレーティング・システムでは、3種類の階層でユーザーが居ます。  全ての情報にアクセスできる「rootユーザー」、「グループのユーザー」、「その他のユーザー」です。  この情報にアクセスできる、階層を、より細分化する形などで、国家公務員や、地方公務員の、情報へのアクセスを、物理的に制限する事も考えられます。  ですが、現行のUNIX系の3つの階層のユーザー構成で、多くの、複雑なコンピュータとインターネットを使ったシステムが運用されていることも事実のはずです。  蛇足になりますが、「rootユーザー」は、コンピュータのシステムを管理する際にUNIX系のオペレーティング・システムで使われるも技術的な要素が強い権限です。  実際に日本で、内閣総理大臣が「rootユーザー」の権限を持ったり、アメリカで大統領が「rootユーザー」の権限を持っても、操作ミスで、システムを破壊する懸念が出てきます。  基本的には、日本政府などや世界各国の政府の「行政」の電子化である電子政府化や、日本の中央銀行である日本銀行などの世界各国の中央銀行が発行する電子通貨としての法定通貨の扱いは、日本の場合では、国家公務員と、地方公務員が、データ・ベースにアクセスして情報を得る権限に留めるべきだと思えます。  データ・ベースの中で、アクセス権の階層構造を細分化する事も考えられます。  では、今回のテーマのクライアント・サーバー・システムによる電子通貨が導入されて以降の、個人の自由とプライバシーの問題です。  電子通貨が導入されれば、日本の場合は、日本国民全てにマイナンバーカードで日本国民と保証される、数字に基づき、ログファイルが作成されるはずです。もしくは外国人の場合でも国連が人類全てに数字を割り当てない限りは、日本に観光でもビジネス目的でも来日すれば、自動的に割り振られるはずです。  現在のGPSの移動履歴のような物です。  日本の電子化された法定通貨の円の使用履歴が、全てデータ・ベースにデータとして記録される。  この状況は、大きく個人の自由とプライバシーが侵害されていると考える人達も多いはずです。  国家公務員や、地方公務員が、不正に、個人の買い物や、交通費などが記録された、電子化された日本円の使用履歴である、マイナンバーカードのログファイルにアクセする事を阻止するためには2つの考え方が先に述べたように在ります。 1、法律によって、国家公務員や、地方公務員が、日本国民のマイナンバーカードの番号に基づく情報に、役職や、権限を越えて不正にアクセスした場合、法的に犯罪として罰則が加えられる。 2、物理的に、国家公務員や、地方公務員が、データ・ベースにアクセスできないように、日本や世界各国の「行政」の役職や職位に応じて、アクセス権の制限を設ける。犯罪などの捜査のために、個人の、買い物などを行ったログファイルを調べる際には、法律上で警察などの機関がアクセスできる様に法律を定める。  このように「行政」のシステムとしての健全性が、日本の電子化された法定通貨の円の使用履歴のログファイルでは必要になるはずです。  ですが、このような「行政」の権限の肥大化に対して、抑制の処置が講じられても個人の自由やプライバシーに対して不満がある人達も多いと思います。  この場合の不満への、解決策は、現行の暗号資産のように、日本国政府や各国の政府が管理しない、企業などが運営する、暗号資産などの電子通貨の使用が考えられます。  ですが、このような暗号資産などの、企業などが運営する電子通貨を使う、もしくは、紙幣やコインの形で、特殊な集団内だけで通用する貨幣として使う事も考えられます。  この場合でも、基本的には、マイナンバーカードに基づく、ログファイルとして、記録は残るはずです。電子通貨としての日本円を使って、企業などが運営する暗号資産などの電子通貨を買った記録が残ります。  ただ、原則的には、企業などが運営する暗号資産などの電子通貨を買って以降の、その市場の中での取引は追跡できないはずです。  再び蛇足となりますが、企業などが運営する暗号資産などで、投資や投機活動を行って、その市場の中で増加した電子通貨を使って、再び日本円などの世界各国の中央銀行が発行する法定通貨としての電子通貨を買えば。その時点で日本や世界各国の電子化された法定通貨の使用履歴としてのログファイルに記録されるはずです。  「針屋商店」の企業活動の2回目として論じました。 テーマ「情報処理経済学PERT3社会保障制度と情報処理経済学」  コンピュータ科学と、英国の天才経済学者ケインズの「一般理論」を組み合わせた、「情報経済学」の1分野が情報処理経済学です。当然、社会保障制度とも密接な関係があります。  日本に限らず、世界の中央銀行が発行する法定通貨が、電子通貨に変わった後の、社会保障制度を論じていくのが今回のテーマです。  情報処理経済学は、今まで論じてきたように、インターネット回線を介した、クライアント・サーバー・システムによって、電子通貨の制度を、世界各国の中央銀行が運営する事になります。  この結果、データ・ベース上で、日本政府に限らず世界各国の政府は、電子通貨の「一定時間内の投資と消費の総和」を、日本円では1円単位、アメリカ・ドルでは1セント単位で把握できます。より直観的に言えば「一定時間内で、各国の国内で行われた、全ての投資と消費の金額を数字として観察できる」事です。  これが、世界各国の中央銀行が発行する法定通貨が、電子通貨に置き換わった後に可能となる事です。  この結果として、ケインズが「一般理論」の中で述べている、乗数効果を発揮することで社会保障費を捻出するアイデアです。  基本的には、雇用は必要なはずです。最近では、ベーシック・インカムの概念も在りますが、働いた方が良い面も多いはずです。  社会保障制度を成り立たせるためには、税収が不可欠です。ですが、各国政府の税収は、雇用の安定と、収入の安定が、前提になるはずです。  ベーシック・インカムの概念は、アメリカの天才経済学者ミルトン・フリードマンの「資本主義と自由」の中で考えられている、「負の所得税」の概念を、言い換えた概念です。 負の所得税とは、「一定の金額以上の収入が無い場合に、政府が、一定の金額までの、お金を社会保障制度として給付する」、という考え方です。  ケインズの有名な譬え話では、雇用を生み出す、公共事業としての、「穴を掘って、埋める仕事」の譬え話があります。  今回のテーマは、公共事業ではありませんが、雇用維持による労働と、雇用維持による収入の安定は、重要な問題です。  一定以上の収入が無ければ、本来、消費者達が、買って消費したい商品を買えません。経済学では「代替材」と呼ばれる概念です。特定の有名ブランドの商品から、同じ商品のカテゴリーの中で、無名の、より安価な無名のブランドの商品を買う消費者達が増えるような消費行動です。  その結果、「一定時間内の消費と投資の総和」が、収入の減少によって減ります。3つの経済主体の中で、一般人の総和である「家計」の収入だけでなく、「政府」、「企業」の収入も減少する傾向が出るはずです。  これは、世界各国の中央銀行の法定通貨が電子化すれば、容易にデータ・ベースの数字として、観察できる現象だと、現在の時点で推測できます。  できる限り、世界各国の国内の、経済が良い状態に向かうようにする。  より直観的に説明すれば、政策的に、対応していくためには、まず、実際の世界各国の国内の経済の中で行われている「一定時間内での投資と消費の総和」をデータ・ベース上から観察して判断するべきです。  社会保障制度を成り立たせる要素は、PERT1で書いたように、「安定的な雇用」と、「安定的な収入」です。  赤字国債の発行は、現在の世界各国の中央銀行が発行する通貨が電子化される以前の現状では。具体的には、「一定時間内の消費と投資の総和」を観察できない現状では、仕方が無い面が在ると思います。ですが、世界各国が、健全な財政を運営するためには、赤字国債の発行と、増税に安易に頼ることは避けるべきだと、同時に思えます。  情報処理経済学は、社会保障のセイフティ・ネットから切り捨てられる人達を無くす事が目的であり、同時に、赤字国債の発行を最小限か無い状態に移行する目的もあります。  これは、英国紳士の天才経済学者ケインズと、日本人の天才経済学者宇沢弘文先生の、考え方の重要性でもあります。  日本の行政の電子政府化とも関係があります。世界各国の中央銀行が発行する法定通貨が電子化した場合では、社会保障制度は、全てコンピュータのサーバー上で処理することが可能です。「行政のクラウド・サービス化」と言い換える事も可能です。  ベーシック・インカムを例として使います。「ある月の収入が、一定の金額以下だった場合。市役所や官公庁に行かずに、自動的に、銀行口座や、スマート・フォンのインターネット・バンキングのアプリ上に、一定の金額までの給付金が振り込まれる仕組み」です。  これらは、コンピュータを使った電子政府化で、自動的に、社会保障制度を運営する枠組みです。  日本では、「家計」に関しては、マイナンバーカードの番号で管理されるはずです。  このような、「行政」の電子政府化は、世界各国の「行政」が社会保障制度を運営する際に、「政府」「企業」「家計」の、「一定時間内の投資と消費の総和」を、データ・ベースの数字として観察することに繋がるはずです。    「針屋商店」の企業活動の3回目です。 テーマ「情報処理経済学PERT4政府の税収と情報処理経済学」  PERT3で述べた社会保障制度に限らず、政府が経済活動を行うためには、税収による収入が必要です。  要点を3種類に纏めます。  1、情報処理経済学では、英国の天才経済学者ケインズが「一般理論」の中で述べている、乗数効果の発生によって、一国内、もしくは世界全体の経済を活性化して税収を増やす。  2、乗数効果の発生を、「一定時間内の投資と消費の総和」として電子化された通貨では、データ・ベース上に蓄積されたデータとして観察が可能になる。  3、結果的に、日本に限らず、世界各国の中央銀行が、自国の経済の状態をデータ・ベース上から把握することが可能になる。この結果、国会で決められる年間予算や自治体の予算も、妥当な形で立てられる。  この、1から3を使って説明していきます。  クライアント・サーバー・システムで運営される、日本に限らず世界各国の中央銀行が発行する電子化された通貨は、ケインズが「一般理論」の中で、述べている、乗数効果の発生を、世界各国の市場の中で「消費と投資の総和」を増やす形で達成が可能だと考えられます。  ある一定の期間の中で、「一定時間内の消費と投資の総和」が少なかった場合では、PERT1で書いたように、電子メールなどの情報伝達手段で、日本国政府が、「消費と投資」を増やすように自動的に勧告することが可能です。  一定期間が過ぎた後で、次の一定の期間の中で、税収の減少の原因となった、「一定時間内の投資と消費の総和」分を挽回するために、パーセンテージとして目標となる、「投資と消費」の総和の数字を発表する事が可能です。  簡単に説明すれば、毎日、テレビのニュース番組では、日経平均や、対ドルの国際為替市場での日本円の価値などが放送されます。  このようにテレビのニュース番組の中などで、「一定時間内の投資と消費の総和」を増やす事を目的とした内容を放送する事が考えられます。  今の時代ならば、動画配信サービスの広告などや、デジタル・メディアの広告などで、テレビや新聞などの従来の形式の速報性があるマスメディアを、あまり見ない消費者に対して「一定時間内の投資と消費の総和」の目標値の、情報伝達を政府が行う事も考えられます。  そして、電子メールで、自動配信の形で、日本国政府が、「投資と消費」を増加させる、勧告を行うことが考えられます。この勧告自体は、3つの経済主体である「政府、企業、家計」の全てに対して行えます。  この方法自体は単純です。データ・ベース上で、「一定時間内の投資と消費の総和」の中で、「消費と投資」が少ない層を、3つの経済主体を構成する「政府、企業、家計」の中から、自動的に分類することになります。そして自動的に電子メールで勧告を行う。  具体的には、収入の中で、「消費と投資」が、日本国の経済を構成する、「政府、企業、家計」の収入のパーセンテージの中で、どのぐらいのパーセンテージが「消費と投資」の支出に回せるのかは、議論が必然的に生じると思われます。将来的には政策として、国会で審議される様な内容かも知れません。  基本的には、税収確保の為の乗数効果の発生は、民主主義の国家では、国内の市場を構成する「政府・企業・家計」の自由な経済活動によって運営されます。  ですが、クライアント・サーバー・システムを使った、世界各国の中央銀行が発行する電子通貨を使えば、データ・ベース上の数字として、「一定時間内の投資と消費の総和」を観察することが可能になります。そして、その「一定時間内の投資と消費の総和」は、日本国の国民だけで無く、世界各国の国民も自国の経済の状態として知ることが出来ます。  これは、現在も含めて、紙幣とコインを法定通貨とする制度では出来ない事になります。  電子通貨を使う結果として、毎日、「日本国の24時間の中で行われた、消費と投資の総和」を、速報値の様な形で、世界各国の政府が、マスメディアや、インターネットの広告などを使って発表する事も、現在のインターネット回線に接続されたクライアント・サーバー・システムの技術で可能です。  日本に限らず、世界の国々の政府は、一年間を単位とした、予算編成を行うはずです。この方式を大幅に変える事も将来的には可能なはずです。  短期間の中での、税収を増やす目的で、「投資と消費の総和」の目標値を発表する事も、世界各国の中央銀行が発行する電子通貨を使う事で、可能なはずです。  家計を構成する日本国民の一人一人である消費者の中で、収入の、多い、少ない、によって、消費に回せる金額が変化する事もあるはずです。  ですが、家計が行う経済活動の、食費にしてもインフラ料金や、通信費なども、「消費」に含まれます。必ずしも娯楽目的や、趣味、奢侈などに、使う金額が「消費」では在りません。  政策的に「一定時間内の投資と消費の総和」の目標値を設定する作業が、世界各国の中央銀行が発行する通貨が電子化した後では可能となります。  現在も、日本の「企業」は、四半期や、半年単位で決算などを出します。  このような、作業を、コンピュータを使わない人間が時間的な制約から計算できない状態から、コンピュータを使う事で、1日単位や1時間単位、数分単位でも自動的に計算が可能になります。  「針屋商店」の企業活動の4回目です。 テーマ「情報処理経済学PERT5セキュリティ対策と情報処理経済学」  情報処理経済学に基づく、インターネット回線を利用した、クライアント・サーバー・システムによる、世界各国の中央銀行が発行する電子通貨には、セキュリティ対策の問題が存在します。  以前の時代では、パスワードをキーボードで入力する方式が一般的でしたが、現在では、スマートフォンでは顔認証技術や、指紋認証技術などが在ります。  電子通貨をスマートフォンなどの、インターネット回線を利用する端末を使って使用する際には、政府が運営する、セキュリティ対策が必要です。  行政が、インターネットのセキュリティの専門家で、構成されるチームや、部署を作る他に、セキュリティを行う民間の企業に、委託を行う事も考えられます。  PERT2で書いた、インターネット回線を利用した、クライアント・サーバー・システムによる、世界各国の中央銀行が発行する電子通貨を再び考えていきます。データ・ベースをUNIX系のOSで動かすケースでは、このシステムのデータ・ベースのサーバーは、全ての情報にアクセスできる「rootユーザー」、「グループのユーザー」、「その他のユーザー」に分類されます。  ここで問題となるのは、中央銀行が発行する電子通貨システムのハードウェアのリソース(資源)を管理するオペレーティング・システム(OS)と、実際にOS上ではタスクやプロセスとして扱われるアプリケーション・ソフトウェアとしてのデータ・ベースを分離して考える、方法の必要性です。  より、直観的に書けば、ハードゥエアのリソースをメンテナンスするシステム・エンジニア(SE)が、中央銀行が発行する電子通貨のデータ・センターのサーバー上に存在するデータ・ベースの中に入れない仕組みです。  ハードウェアのリソースをメンテナンスする、システム・エンジニアが、データ・ベースを起動したり、停止したりする権限は持っている条件で、同時に、データ・ベースの中の情報にアクセス出来ない仕組みです。  データ・ベースの中の情報にアクセスできる権限は、データ・ベースという応用ソフトウェアを利用する、「行政」の職員の、職位や官位によって許可や、制限が設けられる。  これは行政の電子政府化でも同様です。  他の省庁や地方自治体のデータ・ベースには、簡単にはアクセスできる権限を与えない枠組み作りに繋がります。  財務省の職員を例に出せば、総務省のデータ・ベースにはアクセスの権限が無い。もしくは、限定的な、情報にしかアクセスできる権限しか持てない。  この様な考え方に繋がります。  ですが、「行政」の電子政府化では、鍵となるのは、マイナンバーカードの番号による、日本国民の情報のデータ・ベース上での管理です。  このため、「行政」の電子政府化では、「行政」の職員が中央官庁の他に、地方自体も含めて、マイナンバーカードによる日本国民のデータを共有する事が前提となります。  ですが、ここに、全ての日本国民のマイナンバーカードに基づくデータ・ベース上の情報に、「行政」の職員がアクセスできないように、データ・ベース上で、制限が設けられる状態が必要になります。  犯罪が発生した場合では、一時的に、法執行機関である警察が、捜査のために、各省庁や地方自治体のマイナンバー・カードに基づく、日本国民のデータ・ベースにアクセスすることは考えられます。  ですが、その許可は、捜査に必要な情報以外は、アクセス権が与えられない形式を採用するべきだと考えられます。  そして犯罪捜査の際に、違反の形で、日本国民のマイナンバーカードに基づく個人情報へのアクセスが在ったのかを、検証する機関も電子政府化では必要になります。  バック・エンドであるデータ・ベースにアクセスする際に、フロント・エンドで操作が行いやすいアプリケーション・ソフトウェアによるユーザー・インターフェースで、事前に権限をチェックする仕組みも考えられます。この場合、自動的に、犯罪捜査に必要ない情報へのアクセスは制限されます。  セキュリティをスマートフォンの様な端末で考えたケースでは、OSを搭載しないクラウド型の現在のPCと同じ仕組みも考えられます。  もしくはOSを搭載し、同時にOSを搭載しないクラウド型のシステムを、併用する仕組みも考えられます。  これから、日本に限らず、世界各国で、中央銀行の発行する法定通貨が、電子通貨に変わった場合。スマートフォンやパソコンが盗難に遭うと全ての財産を奪われるような不安感を持つ人達も居ると考えられます。  ですが、ログファイルとして、日本銀行や世界各国の中央銀行が発行する電子通貨は、取引の履歴が残ります。  スマートフォンやパソコンが盗難された場合。警察に、通報すれば、コンピュータのプログラムが自動的に捜査するはずです。セキュリティのクラウド化とも考えられます。  仮に、セキュリティのパスワードが破られて、スマートフォンやパソコンから財産が使われた場合でも、使った人間のデータとして消費の記録や、監視カメラなどの映像の記録などで、犯人の特定は速やかに行われるはずです。  これらの技術は、全て現在使われているコンピュータの技術で可能です。 「針屋商店」の企業活動の5回目です。 テーマ「情報処理経済学PERT6アカウントとしての国籍と情報処理経済学」  情報処理経済学を用いて、インターネット回線を使ったクライアント・サーバー・システムによる、中央銀行が発行する電子通貨の制度を構築する際には、電子政府化とも密接な関わりがあります。  日本政府が現在行おうとしている、一昔前の呼称では電子政府化、現在ではDX化と呼ばれるコンピュータを使った行政システムの効率化です。  日本を例として出せば、中央銀行が発行する電子通貨の制度を運用するためには、全ての日本人を対象とする、国民の番号であるマイナンバーが密接に関わります。  情報処理経済学は、資本主義の市場経済のシステムを成功させることが目的です。そして同時に社会保障のセイフティ・ネットから切り捨てられる人達を無くす事も目的です。  通常の経済学では、トレード・オフ、と呼ばれる問題です。ミクロ経済学のゲーム理論では、天才数学者ジョン・ナッシュの「ナッシュ均衡」として知られる問題です。  ですが、「ナッシュ均衡」の利得は、経済のパイの面積が一定である前提で発生します。 具体的には、経済が好況で、英国の天才経済学者ケインズが「一般理論」で述べている乗数効果が発生している状況では、経済のパイの面積が大きくなります。世界各国の中央銀行が発行している、法定通貨の量が同じであると仮定しても、「一定時間内の投資と消費の総和」が多ければ、その国の経済は好況の時期になるはずです。  これが情報処理経済学の目的です。  ですが、経済には好況の時期に過熱しすぎると、バブル経済と呼ばれるネガティブな現象も生じます。  現在の情報処理経済学では、バブル経済の抑止に関して明言は出来ません。このバブル経済のような経済現象を、科学的に分析するためには、世界各国の中央銀行が発行する電子通貨が運用されて、統計的なデータ取りが行われて、判断するべきだと思われます。  ですが、バブル経済の発生要因は、「現在の時点での本来の価値よりも、過剰に市場で評価され過ぎた商品や、金融商品が原因になる」と経済史からは説明できるはずです。  過剰な評価が市場の中で行われたケースでは、「政府」が、バブル経済の発生を抑止するために、何らかの法的な行動を採るべきだと考えられます。ですが、「政府」の過剰な介入は、市場の自由を考えた場合には問題が発生するはずです。警報のような様な形になるかもしれません。  では、今回のアカウントとしての国籍、戸籍の問題です。  電子政府化の話を最初に行った理由を説明します。現在のインターネットのサービスでは「アカウント」という個人情報が在ります。  この「アカウント」は、日本に限らず、世界各国の中央銀行が発行する電子通貨が運用される状況では重要になります。  日本を例に出せば、日本国民の戸籍がマインナンバーで管理される結果。全ての個人情報が、データ・センターのデータ・ベース上に蓄積されていきます。  この「アカウント」としての、マイナンバーが、電子政府化でも重要になります。  日本に限らず、世界各国の中央銀行が発行する電子通貨が法定通貨として運用される結果、世界各国の国内全ての「消費と投資」のログファイルを、世界各国の政府は構築できます。  この過剰に大きくなった、「行政」の権限を抑止する目的で、「PERT2自由と情報処理経済学」「PERT5セキュリティ対策と情報処理経済学」、では論じています。  日本では、今後、この「アカウント」としてのマインナンバーが、重要になるはずです。  日本政府が進めていく、電子政府化では、必然的に、日本政府の中央銀行である、日本銀行の発行する法定通貨の電子化と関わってきます。  そして両者を繋ぐ、データ・センターのデータ・ベース上でのマイナンバーが「アカウントとしての戸籍」です。  そして、このマイナンバーに基づく「アカウント」上に、日本国民の電子化された情報が一元的に管理されるはずです。  今後の行政サービスは、電子化が進んでいくはずです。コンピュータの操作が苦手な人達に対しては、「行政」の窓口業務を担当する、国家公務員や地方公務員が、代わりに操作してサポートを行う事も考えられます。  行政サービスの、コンピュータによる自動化によって、従来の「行政」の窓口業務の大半は、コンピュータのプログラムによる自動化で行われると考えられます。  国家公務員や地方公務員の仕事の中に、新しい行政サービスの提案や、改善案などが含まれて来ると考えられます。  情報に対するアクセス権の問題は、「アカウトとしての戸籍」を考えていく場合では重要です。  全ての国家公務員や、地方公務員が、全ての日本国民のマイナンバーに基づく「アカウント」上にある、全ての情報に、アクセス出来る状況は好ましくないはずです。  このような電子政府化も含めた、中央銀行が発行する電子通貨の制度の運用では、議論を行う形で、個人のプライバーの問題や、アクセスできる情報の制限を「立法府」である国会が法律として整備するべきです。  「針屋商店」の企業活動の6回目です。 テーマ「情報処理経済学PERT7国際貿易と情報処理経済学」  情報処理経済学の視点からの国際貿易を考えていきます。まず、経済学史から、ドイツの天才経済学者チューネンの「孤立国」の説明から入ります。この「孤立国」とは、外国との貿易が存在しない、封鎖経済下の国家の事です。インターネット回線を使ったクライアント・サーバー・システムによる、世界各国の中央銀行が発行する電子通貨を運用しても、国際貿易の問題が存在します。  現在、世界はグローバル化しています。そのため、チューネンの「孤立国」の様な封鎖経済下の国家は、地球上に存在していません。ですが、チューネンの「孤立国」の封鎖経済下の国家は重要な考え方になります。学問として情報処理経済学を考える際に、まず、日本や、世界各国の中央銀行が発行する電子通貨の、国内だけの循環を考えます。この段階で、一旦、世界の国々との貿易の問題を考えない、封鎖経済下の経済モデルを立てることが可能になるからです。  この、チューネンの「孤立国」の封鎖経済下の経済の循環を、日本を例にして説明しましょう。封鎖経済下の国家と仮定した、日本国の国内の3つの経済主体は、「政府、企業、家計」です。本来は、この3つの経済主体である「政府、企業、家計」は、世界各国との国際貿易が存在します。一旦、日本の経済を、封鎖経済下として考えることで、英国の天才経済学者ケインズが「一般理論」の中で述べている乗数効果を考える作業が簡単になります。ケインズの乗数効果の発生条件は「一定時間内の投資と消費の総和」です。有効需要の概念では、政府支出と国際貿易の輸出と輸入も加えますが。ここでは、「政府」の政府支出も含めて「企業」「家計」の「一定時間内の投資と消費の総和」として考えます。 そして、国際貿易の輸出と輸入は、封鎖経済下として考える事によって含めません。  日本経済を一旦、封鎖経済下として考える事で、情報処理経済学を用いて判明することを説明します。日本の国内の経済だけで、「一定時間内の投資と消費の総和」によって、乗数効果が発生しているのかを考える事が出来ます。この結果、学問的な単純化された経済モデルとなります。  ですが、実際には、有効需要の概念の中には、国際貿易による輸出と輸入の収支が含まれます。  学問的に単純化された、封鎖経済下の日本経済のモデルから、現在の日本や世界各国が行っている国際貿易による輸出と輸入も含めた、国内の「一定時間内の投資と消費」の総和を含めて考えていきます。  国際貿易は、日本だけで無く、世界各国の、輸出と輸入を考えていく必要が在ります。  通常、国際貿易の輸出と輸入の収支は、輸出が多い状態である、貿易黒字になることが必要だと考えられています。ですが、ここに問題が存在します。  自由貿易の結果、国家間に、国際貿易の輸出と輸入の収支で、輸入超過の貿易赤字と呼ばれる現象が発生する事が在ります。この様な、輸入が増えすぎる、貿易赤字が続く状態は、日本だけで無く世界各国にとっても、好ましく在りません。  ですが、グローバル化した世界の中で、自由貿易を続けていくためには、全ての期間で国際貿易の輸出と輸入の収支が、平均的な値を取り続ける事は不自然な状態です。  一定の期間内で、国際貿易の収支で、貿易黒字と、貿易赤字が、生じた場合を考えます。全体として、長期的に、10年単位、50年単位、100年単位などの長い時間軸で、数字として見れば、国際貿易の輸出と輸入の収支が、平均的にプラス・マイナスが0に近い状態が望ましいはずです。  世界各国が、国際貿易の利益の最大化を目指す考え方だと、「合成の誤謬」と経済学では言われる問題が発生します。別の経済学の言い方では「共有地の悲劇」とも言います。 ゲーム理論で説明すれば「囚人のジレンマ」のゲームで、2人の囚人が最大利得を目指した結果、双方が1番低い利得を得る事になります。  では、国際貿易を情報処理経済学の視点から見ていく、具体的な本題に入ります。  インターネット回線を使った、クライアント・サーバー・システムによって、世界各国の中央銀行が発行する電子通貨が、世界的に普及すれば、国際貿易の輸出と輸入の数字も、1日単位以下の時間で判明します。データ・センターのサーバーが自動的に日本円だけでなく、世界の各国の法定通貨の国際為替市場の中での取引も計算します。例を挙げれば、日本円で、どこの国の法定通貨を買った。日本円で暗号資産や、電子通貨を買った。このような情報を全て、日本だけでなく世界の中央銀行が発行する電子通貨によって数字としての可視化が出来る事になります。  金融商品だけで無く、通常の商品も含めて、国際貿易の輸出と輸入の数字は、1日単位でテレビのニュース番組や新聞、インターネットを使ったデジタル・メディアなどで報じることも出来ます。  自由貿易の考え方から、国際貿易の収支が、輸入超過で、貿易赤字が発生している国の商品を、世界各国の個人の意思で、買うような考え方も必要だと思えます。 「針屋商店」の企業活動の7回目です。 テーマ「情報処理経済学PERT8地方経済の活性化と情報処理経済学」  情報処理経済学で運用される、インターネット回線を使った、クライアント・サーバー・システムに基づく、世界各国の中央銀行が発行する電子通貨が、普及した状態の、地方経済の活性化を考えていきます。  地方の自治体は、具体的に説明すれば、日本国では、都道府県と呼ばれる自治体。そして、その都道府県の下位に位置する、市区町村と呼ばれる最小単位の自治体に分類されます。  これらの行政の区分の制度は、UNIX系のユーザーの階層と同じように考えますと、「内閣がrootユーザー」、「都道府県がグループ・ユーザー」「市区町村が、その他のユーザー」と考える事も出来ます。  情報処理経済学に基づく、日本国の中央銀行が発行する電子通貨は、基本的には、都道府県単位や、市区町村単位の、地方自治体でも、中央集権的に管理することも可能です。  都道府県の自治体や、市区町村の自治体の経済活動も、電子通貨では、統計的に経済活動を、日本国政府が運営するデータ・センターのサーバー上のデータ・ベースや、ログファイルの形で、記録や保存が可能です。  具体的には、都道府県の行政単位の中で、もしくは、市区町村の行政単位の中で、3つの経済主体の中の「政府」を「地方自治体」に置き換えて、「地方自治体、企業、家計」を、1つの国家の様に考える事が出来ます。  ですが、地方分権の問題も在ります。  現在の日本国では、地方自治体の裁量の大きさを増やす事が、明治維新以降に取り入られた中央集権型の行政システムとの間で、問題視されています。  現在の、日本国の、地方自治体の問題は、経済が停滞していることです。東京都や大阪府など、大都市の近くには、人口が密集する傾向がありますが、地方では過疎化の問題が昔から言われています。  地方経済の活性化を考える際に、都道府県の地方自治体単位、市区町村の自治体単位を、1つの国家と考えて、貿易の輸出と輸入の収支を考える方法も在ります。  「情報処理経済学PERT6アカウントとしての国籍と情報処理経済学」で説明したように、アカウントとしての国籍、戸籍によって、地方自体の「行政」の地方公務員は、都道府県単位、市町村単位で、日本国民の電子化されたデータ・ベースに制限が付いた状態でアクセスができる事になります。  この状態は、日本国では、中央銀行が発行する電子通貨を管理する日本銀行が、日本国内の地方自治体を構成する3つの経済主体の「地方自治体、企業、家計」の経済活動を数字として、可視化する事に繋がります。  1、都道府県単位で、第一次産業、第二次産業、第三次産業の、経済活動を数字として把握する。これらの産業は「業種」により細分化が可能である。  2、市区町村単位で、第一次産業、第二次産業、第三次産業の、経済活動を数字として把握する。これらの産業は「業種」により細分化が可能である。  ですが、地方自治体単位で考えれば、第一次産業の比重が大きい地方自体、第二次産業の比重の大きい地方自治体、第三次産業の比重の大きい地方自治体が、出てくるはずです。  情報処理経済学による、インターネット回線を使った、クライアント・サーバー・システムによる、中央銀行が発行する電子通貨を用いたデータ・ベースの使い方が、地方自治体の行政の電子化も含めて、地方自治体の経済を数字で可視化する際には、重要になります。  産業には新しい産業があります。量子コンピュータも含めた、コンピュータのハードウェアとソフトウェアの産業。インターネット技術の産業。人間の遺伝子や、様々な生物の遺伝子に関する産業などです。  このような、資本主義を牽引していく、新しい産業は、第一次産業、第二次産業、第三次産業の全てに関わることも多いはずです。  第一次産業の農業を例に出せば、収穫を安定させるためにコンピュータを使う傾向が出ていますし、遺伝子を改良する技術も使われています。  地方自治体が、中央銀行が発行する電子通貨の制度を利用して、各行政単位の中で行う産業の育成が重要になるはずです。  地方自治体単位の、輸出と輸入の収支を、明確に数字の形で把握する事により、地方自治体の中での経済の活性化を考えていくことが出来ます。  日本国に限らず、世界各国の国内の経済とは、3つの経済主体の「政府、企業、家計」の考え方の他に、地方自治体の経済活動の総和と考える事が出来ます。  日本では、  都道府県の経済活動の総和。  市区町村の経済活動の総和。  の形が考えられます。  この考え方に基づけば、日本国の国内の、都道府県単位の経済活動、市区町村単位の経済活動の全てで、輸出と輸入の収支が貿易黒字になれば、必然的に日本国の国際貿易での輸出と輸入の貿易収支も黒字になります。  実際には、日本国の都道府県や、市区町村を構成する全ての地方自治体が、急に、各自治体単位で、輸出と輸入の貿易収支が黒字になることは難しい面が在ることも事実と考えられます。  新しい産業の育成による労働生産性の向上には、教育の問題が関わりますが、情報処理経済学のテーマからは逸脱するため、詳述は避けます。 「針屋商店」の企業活動の8回目です。 テーマ「情報処理経済学PERT9国内産業の業種と情報処理経済学」  情報処理経済学と、国内産業の「業種」の育成をテーマに論じていきます。  この情報処理経済学のテーマでは、中央集権と地方分権の、中間点を前提とします。日本国では地方交付税の制度があります。情報処理経済学によって運営される、インターネット回線を使ったクライアント・サーバー・システムによる、中央銀行が発行する法定通貨が電子通貨に代わった後では、必然的に、日本国政府の「行政」の電子政府化もマイナンバーカードに基づく形で進んでいると考えられます。  情報処理経済学の目指す地点は、日本国では、地方交付税の制度に頼らなくても、日本国の都道府県単位の自治体、市区町村単位の自治体が、自立した経済運営を行える状態です。  この世界各国の中央銀行が発行する電子通貨と「行政」の電子政府化に基づく中央集権、地方の経済活動の活性化に基づく地方分権の両立が情報処理経済学の目的です。  では、本題に入っていきます。  「情報処理経済学PERT8地方経済の活性化と情報処理経済学」の中で述べたように、第一次産業、第二次産業、第三次産業の産業区分が日本国内だけでなく世界の各国には在ります。この3種類に分類されている産業の中には、資本主義を運営していく過程で、新しい技術に基づく「業種」が存在します。  この新しい「業種」は資本主義を牽引していく力を持っています。  このような「業種」は、官民の双方で育成していく事が必要です。日本では官民と呼びます。他の国々では、政府と民間企業の双方の協力によって、新しい「業種」の育成を行うことになり。新しい「業種」が、第一次産業、第二次産業、第三次産業の生産性向上を担う事になります。  具体的には、産業には、新しい産業があります。量子コンピュータも含めた、コンピュータのハードウェアとソフトウェアの産業。インターネット技術の産業。人間の遺伝子や、様々な生物の遺伝子に関する産業などです。そして一昔前までは、政府が行っていた宇宙開発事業も海外では民間企業が行う機会も増えています。  情報処理経済学は、この国内産業の、全ての「業種」が、利益が出ているのか、利益が出ていないのかを、世界各国の中央銀行が発行する電子通貨のログファイルで数字として可視化することが可能です。  具体的には、3つの経済主体の「政府、企業、家計」の中の「企業」を第一次産業、第二次産業、第三次産業の3つにカテゴリー化します。次に、その下位のカテゴリーとして各産業の中に「業種」が存在することになります。  この、世界各国の「業種」が、市場経済を運営していく中で、利益を出していくことが必要です。  そのためには、世界各国の中央銀行が発行する電子通貨を使う「企業」の経済活動を対象として、今まで述べてきた、英国の天才経済学者ケインズが「一般理論」の中で述べている乗数効果に基づく形で、「一定時間内の投資と消費の総和」の目標の数値以上の達成が考えられます。  ですが、「企業」が収入を得る方法は、必ずしも、一定とは言えません。  「企業」に、よっては、一定期間の経過後に契約内容が履行された、などの条件によって、一度に多くの収入を得る「企業」もあります。  同様に、株式会社では、支出として、株主に配当金などを支払う時期が決まっている企業もあります。この場合、「企業」は一度に支出が出ます。そして株主が「家計」に属する個人の場合は、「企業」から「家計」に配当金の形で電子化された法定通貨が、移動します。  ですが、情報処理経済学を用いた、インターネット回線を使ったクライアント・サーバー・システムに基づく、中央銀行が発行する電子通貨は、日本国や世界各国の「一定時間内の投資と消費の総和」を観察することが出来ます。  具体的な使い方としては、「「企業」の一定時間内の収入と支出」という考え方により、最小単位では1日以下の時間、一週間単位、1ヶ月単位、四半期単位、半年単位、1年単位で、数字として可視化が可能です。  その結果として「企業」の下位のカテゴリーである、第一次産業、第二次産業、第三次産業。その更に下位のカテゴリーである「業種」の中で利益が出ているのか、利益が出ていないのかが判明します。  今回は、詳述しませんが、「業種」のカテゴリーの中には最小単位で在る、「個別の企業」の単位があります。  国内の「業種」が利益が出ない原因を、統計的な数字の上から、可視化することが「情報処理経済学」の使い方でも在ります。  日本国に限らず、世界の各国で、国内の全ての「業種」か、多くの「業種」が、利益を出していれば問題は少ないはずです。  現在の、第一次産業、第二次産業に属する「業種」は、必ずしも、古い形式の「業種」とは言えません。新しいコンピュータなどの先端科学を使った「業種」に変わる機会は常に在るからです。  現在の世界的な問題は、産業が高度化し、「エントロピーの増大」により複雑化した結果。第一次産業、第二次産業、第三次産業の「業種」単位の、産業の育成方法が、政府や民間企業を問わず、視界不良の状態が在ると思われます。  基本的には、第一次産業、第二次産業、第三次産業の全てで、情報科学が、重要になるはずです。  情報処理経済学による、インターネット回線を使ったクライアント・サーバー・システムによる、「企業」の経済活動の「業種」別のカテゴリー化では、数字の面から、各「業種」の収入と支出を可視化できます。  その結果、「業種」別の、産業の育成の際に、問題となる課題を可視化できるはずです。 「針屋商店」の企業活動の9回目です。 テーマ「情報処理経済学PERT10「政府」への影響と情報処理経済学」  情報処理経済学を使った、インターネット回線を使ったクライアント・サーバー・システムによる、世界各国の中央銀行が発行する電子通貨が、3つの経済主体である「政府、企業、家計」に与える影響を3回に分けて考えていきます。  今回は「政府」に電子通貨が与える影響を考えていきます。  日本国政府に限らず、世界の各国の政府が電子通貨を法定通貨とした場合、経済的には大きく変化します。貨幣経済は、昔は、金貨や銀貨、銅貨などが使われていました。紙幣の使用は、日本では、明治政府が金銀複本位制に基づき、兌換銀行券を使用しています。現在は、金本位制では無く、固定相場制のブレトンウッズ体制を経て、変動相場制となっています。日本では、それ以前の江戸幕府時代にも、藩札のような紙幣はありました。  紙幣と貨幣を使った制度から、電子通貨への移行が発生する状態は、インターネット回線に接続する、クライアントであるスマートフォンやPCなどの端末を使って様々な取引を行う制度です。  この、制度は、経済活動の円滑化の意味も在ります。  お金を使うという経済活動に対して、「企業」や「家計」が行う、銀行預金の管理はスマートフォンやPCなどの端末で行えます。世界各国の中央銀行が、クラウド化されたセキュリティにより、「個人」や「家計」の財産権を守るという意味も在ります。今回のテーマではありませんが、世界各国の中央銀行が法定通貨として電子通貨を発行しても、「企業」としての「銀行」などの民間の金融機関が消滅するわけではありません。  では今回のテーマに入っていきます。「政府」の行う経済活動では、日本国に限らず、世界各国の「政府」では、中央銀行が電子通貨を発行します。この際に、電子通貨の発行量が重要になるはずです。電子通貨でも、インフレーションとデフレーションは発生します。電子通貨の供給量の制御は、「政府」の役割になります。  赤字国債の発行も、将来的には、できるだけ行わない事が望ましいと考えられます。英国の天才経済学者ケインズは、英国紳士として、政府の借金は人道的に仕方が無いとしています。  ですが、「政府」の債務不履行であるデフォルトが発生するリスクを考えれば、無制限な、赤字国債の発行には、条件が付けられる事が必要だと考えられます。  情報処理経済学が、「政府」に与える役割は、必ずしも税収を安定化させるだけとは言えません。ケインズが「一般理論」の中で述べている乗数効果が発生しているのか否かを、日本国内や、世界各国で、正確な数字として観察できるわけです。  これは、紙幣と貨幣を使う事が前提の、従来の経済では、出来なかったことです。  従来型の、経済政策は、科学的に考えれば、統計的に正確な数字による、裏付けが乏しいはずです。経験に基づく、ケースが多いはずです。  その従来型の、経済政策から、実際の統計の数字を、インターネット回線を使ったクライアント・サーバー・システムによって、経済活動を全て数字として可視化できる事は、大きな進歩の意味があります。  統計的な数字の裏付けが、統計学の推測統計のような方法を使わなくても可能になります。インターネット回線を使ったクライアント・サーバー・システムによって、世界各国の中央銀行のサーバーがデータ・ベース上のデータや、ログファイルとして、データを自動的に記録していきます。  その、自動的に集まった、データ・ベース上のデータの加工の仕方によって、「政府」が行う経済政策の有効性を、実際の数字として把握することが可能です。  例として、日本では「バラマキ」と呼ばれる、悪評の多い経済政策を「政府」が行った場合を考えていきます。実際に「バラマキ」を行って、消費と投資が増えているのか。この経済政策に対して「一定時間内の投資と消費の総和」を数字として観測できるだけでは在りません。経済主体の「家計」の消費と投資が増えているのか。経済主体の「企業」の収入が増えているのか。この数字を1円単位以下に至るまで、浮動小数点の場合、正確に「政府」が把握することが出来ます。  この「政府」の行う経済政策の有効性を、実際に数字として検証できる意味は大きいと考えられます。  「バラマキ」を行っても、「消費と投資」を行わない場合も把握できます。具体的には、「家計」の個人単位で判明します。そして、「家計」の何%が、「消費と投資」を行わないのかを数字として「政府」が把握できます。タンス預金と日本では呼ばれる、「銀行」に投資として預金しない、紙幣などのような貨幣は、電子通貨でも存在するはずです。具体的にはスマート・フォンの財布の様な個人用のアプリに存在する、中央銀行が発行する電子通貨と言うことになります。  この様な「バラマキ」を行って、「家計」の何%が、「消費と投資」を行わないのかが判明すると、更にデータを加工する事も出来ます。具体的には、「家計」の「消費と投資」をしない消費者達の中で、所得によって、どのような比率で、「消費と投資」を行わないのかも、具体的な数字として判明します。  日本国に限らず、世界各国で、経済が好況か、好況に近い状態を、政策的に維持するためには「一定時間内の消費と投資の総和」は必ず必要になるはずです。  ですが、バブル経済の発生リスクは常にあります。情報処理経済学を利用した、インターネット回線を使ったクライアント・サーバー・システムによる、中央銀行が発行する電子通貨の制度は、バブル経済の発生を事前に在る程度、数字として把握できるはずです。ですが、自由な経済活動を行うためには、市場が破壊されない条件で、在る程度の範囲内で行われる、過剰な、商品や金融商品の高評価は避けられないと思われます。  世界各国の中央銀行が発行する電子通貨の制度が、「政府」に与える影響は、経済政策を有効にし、税収を安定して確保する意味も在るはずです。バブル経済を起こさずに、好況や、好況に近い、経済状態を「政府」が運営するためには、データ・ベース上のデータの数字や、ログファイル内の数字を、可視化できることが重要だと考えられます。  「針屋商店」の企業活動の10回目です。 テーマ「情報処理経済学PERT11「企業」への影響と情報処理経済学」  情報処理経済学を使った、インターネット回線を使ったクライアント・サーバー・システムによる、世界各国の中央銀行が発行する電子通貨が、3つの経済主体である「政府、企業、家計」に与える影響を3回に分けて考えていきます。  今回は「企業」に電子通貨が与える影響を考えていきます。  「企業」を会社企業として、 1、自営業の「個人企業」。 2、組織化された「共同企業」。 に分類されます。  通常は、「共同企業」を「企業」と呼びます。自営業の「個人企業」も市場経済を形成する「企業」です。  「共同企業」は更に細分化を行うと、 1、「公企業」国家や地方自治体が運営する企業です。 2、「公私混合企業」半官半民の企業です。 3、「私企業」資本主義を形成する、民間の通常イメージされる「企業」であり、会社企業です。  では本題に入っていきます。  「私企業」は、企業活動によって利益を出すことが求められます。ですが、企業の社会的責任の必然性は言うまでも在りません。  情報処理経済学を利用した、インターネット回線を使ったクライアント・サーバー・システムによる、中央銀行が発行する電子通貨の制度は、「企業」の経済活動に影響を与えます。「企業」の財産は、「情報処理経済学PERT5セキュリティ対策と情報処理経済学」で論じたように、政府が、財産権として保証することになります。  自由な経済活動の結果として「企業」が、常に利益を出すことが出来るわけではありません。この市場の原則は、電子通貨が普及しても変わる事は在りません。  「株式会社」であれば、株価の変動は電子通貨が法定通貨となった後でも、常に存在するはずです。  現在「株式会社」で行われている、ストック・オプションや、未公開株の制度も、電子通貨が法定通貨になって以降も、残ることは間違いないはずです。  情報処理経済学を利用した、インターネット回線を使ったクライアント・サーバー・システムによる、中央銀行が発行する電子通貨の制度は、現在の市場経済の制度の効率化で在ります。破壊ではありません。  三権分立を構成する、「行政」が運営する電子政府化と、中央銀行が発行する電子通貨の制度の組み合わせは、「企業」の経済活動の全てが、「政府」の運営するデータ・センターのサーバーにあるデータ・ベース上と、ログファイルに記録されていきます。この場合、「行政」の職員がデータ・ベースに制限付きでアクセスできる条件と、「司法」による犯罪捜査の際に利用される例外的な法律に基づくアクセスの権以外では、個別の「企業」の経済活動は、全ての情報が得られない状態の制度作りが必要なはずです。  「共同企業」や「個人企業」で働く人達は、全ての「企業」の経済活動を、「政府」が、電子政府化と、中央銀行が発行する電子通貨の制度で、把握する事に対する不安感も強いと思われます。ですが、「情報処理経済学PERT2自由と情報処理経済学」「情報処理経済学PERT5セキュリティ対策と情報処理経済学」で論じたように、「企業」の自由な経済活動の記録への「行政」のアクセス権は、繰り返しになりますが、「立法」が制定する法律と、「司法」による罰則、ハードウェアとソフトウェアの双方による物理的な制限、が必要になります。  前提としては、「企業」の経済活動は、「一定時間内の投資と消費の総和」のように、自由な経済活動を、行った結果の、数字として、「政府」が把握する制度作りが必要なはずです。  具体的な例を出せば、個別の社会保障政策の対象となる、各国の総人口のパーセンテージなどのように、データ・センターのデータ・ベース上や、ログファイル上のデータを加工して、数字として表示を行い、「行政」を担当する国家公務員や地方公務員が把握する制度が考えられます。その結果「立法」が法律の制定や、国家予算の決定を行います。  「企業」の経済活動は、世界各国の中央銀行が発行する電子通貨の制度では、日本円では1円以下、アメリカのドルでは1セント以下の数字が、浮動小数点で扱えます。  「企業」の財産権に関しては、例として、「株式会社」のある1企業が、サイバー犯罪で、被害を被った場合を考えます。コンピュータのプログラムで自動的に捜査が為されると考えられます。移動した、電子通貨の記録が、ログファイル上に残ります。その結果、犯罪者は、不正アクセスなどの犯罪の結果として、「司法」によって法的な裁きを受けることになります。  インターネット回線を使ったクライアント・サーバー・システムによる、中央銀行が発行する電子通貨の制度は、「企業」の自由な経済活動を阻害する制度ではありません。「企業」の経済活動を現在よりも効率化し、サイバー犯罪から「企業」の財産権を守る目的が存在すると考えられます。  「企業」の社会的責任に関しては、情報処理経済学の内容からは逸脱するので詳細には語りませんが、電子通貨の制度で、不利益を被ると考える必要はありません。達成の難しく無い、制度作りが重要になるはずです。  「企業」が、各国や、世界全体での、持続可能な発展を担う、社会的な一員としての役割を達成する制度作りが必要だと考えられます。  「針屋商店」の企業活動の11回目です。 テーマ「情報処理経済学PERT12「家計」への影響と情報処理経済学」  情報処理経済学を使った、インターネット回線を使ったクライアント・サーバー・システムによる、世界各国の中央銀行が発行する電子通貨が、3つの経済主体である「政府、企業、家計」に与える影響を3回に分けて考えていきます。  今回は「家計」に電子通貨が与える影響を考えていきます。  ここで「家計」を、「各家庭で行われている、経済活動を行う主体」とする、通常の定義を、再定義します。  この再定義では、情報処理経済学の視点から、日本を例として、「日本国民は未成年者も全て含めた戸籍上の1人1人を最小単位とする」考え方を行います。  具体的には、日本国籍を持つ日本国民1人1人に、対応される形のマイナンバー制度に基づくアカウントの発行です。  ここで、「行政」の電子化と、世界各国の中央銀行が発行する電子通貨の使用記録である、ログファイルが、日本では、日本国籍としてのマイナンバー制度と組み合わさります。  この結果、日本国民1人1人の、中央銀行が発行する電子通貨の使用記録の総和を行う事が可能になります。「家計」の「一定時間内の消費と投資の総和」を「行政」が可視化できます。  通常、日本では、「家計」の最小単位を、家族を構成する「家庭」単位とするはずです。日本国に限らず世界各国の「行政」の電子化が行わた結果。「家計」の最小単位は、「家庭」では無く、国民1人1人が最小単位となります。  では、本題に入っていきます。  紙幣と硬貨を使った、従来型の貨幣から、世界各国の中央銀行が発行する電子通貨への制度の移行は、個人が消費と投資を行う上では、決済の時間が短縮できます。  現在でも、電子通貨は日本では様々な種類と決済手段が在ります。  このような様々な民間の電子通貨が消滅し、世界各国の中央銀行が発行する電子通貨だけが使用されるとは考えられないと思います。  世界各国の中央銀行が発行する電子通貨では、「政府」が発行するポイント制は、通常考えられないはずです。民間の「企業」が運営する電子通貨では、ポイント制や、クーポン、買い物の際に生じる割引など、様々な民間企業らしい特典や、動画視聴サービスなどとの組み合わせなどで、特徴が在る現在の状態が維持されると思われます。  ですが、「家計」の「一定時間内の投資と消費の総和」を増やすために、「政府」が、民間の「企業」と協力して、消費と投資によって、ポイントが付与される制度は考えられます。  インターネット回線を使ったクライアント・サーバー・システムによる、中央銀行が発行する電子通貨の制度を、日本で考えた場合。「家計」を構成する最小単位をマイナンバーカードに基づく日本国民1人1人と考える場合では。「家庭」の中での保護者が行う、未成年者に対しての教育投資や、養育費なども、全て、電子通貨の移動として、データ・センターのデータ・ベース上のデータと、ログファイルのデータとして記録されていきます。  この結果、「家計」の教育投資や、養育費の使途目的などを、「行政」は、データとして総和が行われ分類されるなど、データの加工が行われた状態で、把握できます。  自由とプライバーの問題は、「家計」でも重要です。「情報処理経済学PERT2自由と情報処理経済学」で述べたように、「家計」構成する国民1人1人の、個人の自由とプライバシーは、「行政」は原則的に侵害するべきではありません。  統計的な数字として、「立法」が行う、政策決定に使用されるべきだと考えられます。データ・センターのデータ・ベース上のデータと、ログファイルのデータから、加工された統計的なデータとして、政策決定に際して「立法」によって使用されることが望ましいはずです。  ですが、「家計」の財産権を守るために、「司法」が、消費者保護を目的として、犯罪捜査を目的として、個人の情報を例外的にアクセスする形で得る事は、前回の「情報処理経済学PERT11「企業」への影響と情報処理経済学」で、述べた内容と全く同じです。  中央銀行が発行する電子通貨の制度が普及した後の社会を考えていく場合。現在よりも犯罪に対する取り締まりは強く出来るはずです。ですが、犯罪者達が使う貨幣のような形で、電子通貨以外の貨幣が、希少金属などを使って生じることは予想できます。  一般市民が、犯罪と関わりなく、人生を送る目的では、中央銀行が発行する電子通貨の制度は、利便性の方が大きいはずです。  社会保障制度と「家計」の関係は重要なはずです。インターネット回線を使ったクライアント・サーバー・システムによる、中央銀行が発行する電子通貨の制度は、持続可能な社会保障制度の構築が目的の1つであると考えられます。  「政府」が安定した税収を得られなければ、「行政」が行う、社会保障制度は持続的な形では成り立ちません。「一定時間内の投資と消費の総和」が足りているのか、足りていないのかを、1日単位以下で「政府」が把握し、政策的に勧告などの形で、「企業」と「家計」に対して促すことは、現在の紙幣と硬貨を利用した通貨の制度では難しいはずです。  安定した収入が在ることで、タンス預金を減らして、消費と投資に向けて、安心して「家計」が出費できる経済状態が必要なはずです。  社会保障制度を成り立たせる要素は、PERT1で書いたように、「安定的な雇用」と、「安定的な収入」です。  この2つを成立させるためには、教育の問題が在ります。情報処理経済学の範囲から逸脱するため詳述は行いません。  「針屋商店」の企業活動の12回目です。 「針屋商店+PERT3国家内で必要な通貨の循環量の算出法試案」  テーマ「情報処理経済学PERT12「家計」への影響と情報処理経済学」の補論。  情報処理経済学は、一国内の経済の循環を、「消費と投資の一定時間内の総和」を多くすることにより、人工的に好景気の経済状況を、バブル経済の発生を抑制しながら続ける事が目的となる。  だが統計的には、格差問題と呼ばれる、経済問題が存在する。  格差問題を数字として考える事が必要になる。だが、この格差問題を数字として考える際に必要となる通貨の循環量を、どのように計算するのか。この方法が問題となる。  日本を例に論じる場合、3つの経済経済主体の「政府」、「企業」、「家計」の、中で、「家計」を構成する、日本国籍を持つ日本国民全ての「消費と投資の総和」となる。  1つの国家内で、「家計」が「消費と投資」を行う為には、収入を得るための完全雇用が必要となる。雇用とは日本の「政府」と、民間の「企業」が行う。その結果として「家計」が収入を得て「消費と投資」を行う。  だが統計的に、収入が偏る傾向が、格差問題という経済問題では存在する。  市場経済を考えた場合、経済を運営していくためには、新しい技術を生み出す、イノベーションが必要とされる。  そして人類の文明は、イノベーションによって、持続可能な発展を成し遂げていくべきだと考えられる。  格差問題の前提となる、収入が偏る傾向は、市場経済を考えた場合、否定されるべきではない。  だが、「家計」を構成する個人の生存権が脅かされる格差問題の発生は、社会問題として是正されるべきである。  この是正とは、所得の再分配という考え方ではない。  長い前置きとなったが、「家計」を構成する、個人の生存権が脅かされない範囲内で、国内で必要な通貨の循環量の数字を、算出する試案の提示が、この小論の目的である。  単純な算出法を日本を例に示せば、  1、一国内の全ての「家計」を構成する日本国民の生存権が脅かされない収入の金額を、日本国民の人口の数で、掛け算を行った数字が、生存権が脅かされない範囲内で、日本国の国内で必要な「家計」の収入の数字であるプライマリー・インカムと定義する。  2、一国内の「政府」「企業」「家計」全ての経済活動の収入から、プライマリー・インカムを引き算した数字が、エクステンド・インカムと定義する。  3、プライマリー・インカムと、エクステンド・インカムを足し算した数字が、ホール・インカムとする。  「プライマリー・インカム + エクステンド・インカム = ホール・インカム」  この等式が、1つの国家内で、必要な、収入に限定した場合での数字である。  実際に、この等式を、情報処理経済学に組み入れていく場合、一定時間内の「消費と投資の総和」の考え方が必要になるが、今回は論じない。  今回、論じる点は、「立法」の際に 「プライマリー・インカム」の数字と「エクステンド・インカム」の数字を、法的に、どのように定めるのかである。  この「プライマリー・インカム」の数字は、社会保障制度と結びつくため、政治的な論点となるはずである。  だが、情報処理経済学の視点から考えれば、経済活動が安定的に好景気の状態を続けて、バブル経済や市場のクラッシュのような、市場のマイナス作用を最小限に押さえる事が出来る場合。社会保障費の支給では無く、雇用によって、生存権が脅かされない範囲で収入を得る事ができると考えられる。 テーマ「情報処理経済学PERT13銀行と情報処理経済学」  情報処理経済学を使った、インターネット回線を使ったクライアント・サーバー・システムによる、世界各国の中央銀行が発行する電子通貨が、「銀行」に与える影響を考えていきます。  本来、「銀行」は、「政府」の「銀行」である中央銀行と、民間の「企業」である「銀行」を、分けて論じるべきですが。このPERT13の1回に纏めて論じます。 「1、中央銀行に与える影響」  まず、中央銀行の機能を定義する事から開始します。日本では、日本銀行が中央銀行です。  1、発券銀行。法定通貨である銀行券の発行の独占。  2、銀行の銀行。民間の一般金融機関(銀行や証券会社など)と当座預金受け入れや貸し出しなどを行う。  3、政府の銀行。税金などの「政府」の歳入の受け入れ。歳出の支払い。国債の発行。外国為替の決済処理などを行う。  では本題に入っていきます。  「1、発券銀行」としての中央銀行の役割は、電子通貨が法定通貨に替わった場合。日本では中央銀行である日本銀行の仕事となります。  「行政」の電子政府化とは別に、今まで論じてきた、「世界各国の中央銀行が発行する電子通貨」の制度は、日本では日本銀行が運営を行うはずです。  ですが、中央銀行が行う、「2、銀行の銀行」「3、政府の銀行」の役割は、世界各国の中央銀行が発行する電子通貨の制度に替わっても消滅はしません。  「行政」の電子政府化と、世界各国の中央銀行が発行する電子通貨の制度が、同時に行われる場合。中央銀行が受ける影響は、国内の全ての経済活動を、インターネット回線を使ったクライアント・サーバー・システムによる、データ・センターのデータ・ベース上のデータと、不揮発性のログファイル上に記録して行く事になります。  この結果、中央銀行の仕事の1つである、金融政策の機能の有効性が高まると考えられます。日本では公定歩合政策と呼ばれる、日本銀行が民間の銀行などの金融機関に貸し出しを行う際の利子率の操作の有効性を、1日単位以下の時間で把握できます。  現在でも、日本のテレビのニュース番組では、公定歩合操作が市場に与える影響は、日本の中央銀行である日本銀行だけで無く、アメリカの中央銀行であるFRBの影響も報じられています。  現在は、公定歩合操作に対して、市場が、どのような反応を示すのか。その市場の反応した数字を、テレビのニュース番組では報じています。  ですが、世界各国の中央銀行が発行する電子通貨の制度に替わった場合、実際の数字が判明します。電子政府化した、「行政」は、データ・センターのデータ・ベース上のデータを加工できます。そして、中央銀行も「行政」のデータ・センターのデータ・ベース上のデータとログファイルへの、アクセス権を制限が付く形で、職位や官位に応じて持つと考えられます。  その結果、中央銀行が行う、金融政策の有効性を、統計学の推測統計とは別に、実際の数字であるデータの形で検証することが可能になります。  この数字を世界各国の中央銀行がテレビのニュース番組や新聞などの従来型のマスメディア、インターネットを使ったデジタルメディアなどを通じて報じる結果。市場は、その数字の結果を、参考に反応する形に変化が生じると考えられます。 「2、民間の銀行に与える影響」   民間の「企業」である「銀行」の業務です。  民間の銀行業務である、預金業務と貸付業務、為替業務(内国為替と外国為替)です。  金融の自由化を考えれば、民間の「企業」である「銀行」の役割は、「政府」の「銀行」である中央銀行とは異なります。  インターネット回線を使ったクライアント・サーバー・システムによる、中央銀行が発行する電子通貨の制度では、「政府の銀行」である中央銀行が、データ・センターのデータ・ベース上のデータとログファイル上に存在する、全ての一国内の経済活動を記録できます。  ですが、市場経済を機能させるためには、「政府の銀行」である世界各国の中央銀行が行う役割とは別に、民間の「企業」である「銀行」の、市場経済の中での経済活動の自由は、保証されるべきだと考えられます。  具体的には、現在の、民間の「銀行」が行う、インターネット・バンキングの制度は、スマートフォンやPCの様なデジタルデバイスを使い、現在はアプリと呼ばれるアプリケーション・ソフトウェアで利用されるはずです。  民間の「銀行」のセキュリティを考えた場合、「財布」の機能だけを持った、スマート・フォン型のデジタル・デバイスも考えられます。OSを搭載していない、インターネット回線に接続できる、「財布」の機能だけを持った、デジタル・デバイスを用意する事も考えられます。そして民間の「銀行」のATMで、銀行預金から、「財布」の機能だけを持ったデジタル・デバイスに「お引き出し」を行い、様々な民間の「企業」との決済手段として使う制度も考えられます。  具体的には、民間「企業」との決済手段とは、実店舗での買い物などや、交通費、インターネットでの買い物などを行う、「家計」の経済活動です。  この場合でも、「情報処理経済学PERT5セキュリティ対策と情報処理経済学」で述べた、セキュリティのクラウド化による財産権の保証は有効になります。  情報処理経済学の主旨からは逸脱しますが、現在、メディア論で論じられる、デジタル・リテラシーの問題が在ります。具体的には、デジタル・ネイティブと呼ばれる、インターネット接続可能なデジタル・デバイスを使う能力を持っている世代と、デジタル・デバイスの操作が苦手な世代の間に生じる、デジタル・デバイドの問題です。この問題を解決するために、「財布」の機能だけを持ったスマートフォン型のOSを搭載しない、インターネット接続可能なデジタル・デバイスも考えられます。この場合、紙を使った民間の「銀行」の預金通帳も併用が可能です。  「針屋商店」の企業活動の13回目です。 テーマ「情報処理経済学PERT14テクノロジーと情報処理経済学」  情報処理経済学を使った、インターネット回線を使ったクライアント・サーバー・システムによる、世界各国の中央銀行が発行する電子通貨を、世界各国が実装して運営するためのテクノロジーを考えていきます。将来的には、量子コンピュータや、量子暗号などを使うことも考えられますが。現在のノイマン型のコンピュータを使うデータ・センターのサーバーと、インターネット回線を使うだけで実装自体は簡単にできます。技術的には新しい技術は存在しません。  今回の「情報処理経済学PERT14テクノロジーと情報処理経済学」のテーマは、ハード・ウェアとソフトウェアに分けて論じていきます。 「1、ハードウェアと情報処理経済学の実装」  今まで「情報処理経済学PERT1」から繰り返し述べているように、ハードウェアとして世界各国の中央銀行が、実装のために用意する必要がある技術は  1、無線も含めたインターネット回線。  2、「政府」が運営するデータ・センターのサーバー。   この2つだけです。  「政府」が、用意するハードウェアだけで無く、「企業」や「家計」が用意するハードウェアも必要です。  基本的には、スマートフォン、PC、タブレットなどの、現在の、インターネット・サービスを利用するためのインターネット回線に接続するハード・ウェアが、そのまま使えます。必ずしも将来の6Gの回線を使う必要は在りません。世界各国の中央銀行が発行する電子通貨の制度で使われるデータは、MPUの計算量が多くないことは、インターネットバンキングの制度を運営している民間の「銀行」の関係者は判っているはずです。ですが、世界各国の中央銀行が発行する電子通貨の制度で、日本円では1円単位、アメリカでは1セント単位で、「政府」が発行する電子通貨の全てに番号を割り振ることでセキュリティを高める技術は将来的には予想できます。  「情報処理経済学PERT13銀行と情報処理経済学」で書いたように、「家計」が主に使う「財布」としてのデバイスが考えられます。この「財布」自体は、民間の「銀行」のATMから「お引きだし」を行い、「財布」としてのスマートフォン型の小型のデバイスにチャージする仕組みです。消費電力の問題と、長く使う事を考えれば、必要なディスプレイは、液晶ディスプレイや有機ELのディスプレイでは無く、電子ペーパーの方が優れています。バッテリーの消費電力を減らすためには、バックライトも必要は無いかもしれません。アーキテクチャーとしては、紙製の預金通帳との併用も可能です。具体的には、紙製の通帳を利用して、民間の「銀行」の口座から「財布」型デバイスの中に、「お引きだし」の形でチャージを行う際に。スマート・フォンのインターネットバンキングで使用する、各民間の「銀行」のアプリに通知が来る仕組みも考えられます。「財布」にもチャージされた通知は送られるはずです。  現在のスマートフォンのアプリと、電子通貨のチップをスマートフォンに組み込むだけでも、世界各国の中央銀行が発行する電子通貨の制度の運用自体は出来ます。  ですが、「財布」型デバイスの方が、現在の紙幣と貨幣をATMから引き出して使う制度と同じ感覚で使えます。スマートフォンの民間の「銀行」のアプリと「財布」の二台持ちも考えられます。具体的な例を挙げますと、コンビニエンス・ストアなどの流通小売業で買い物をする際に、「財布」型デバイスをレジの専用の機械に近づけるか、接触させるだけで支払いは完了する。そして発行される紙製のレシートを受け取る。そして「財布」型デバイスと連動する、スマートフォンなどの家計簿のアプリケーション・ソフトウェアで、買い物の記録が自動的に為される。  利便性だけを考えれば、スマートフォン1つで済む事も考えられますが、未成年者に対して保護者が、全財産の入ったスマートフォンで、「お使い」の様な買い物をさせる事に抵抗感を持つ人達も多いはずです。「情報処理経済学PERT5セキュリティ対策と情報処理経済学」で述べた、セキュリティのクラウド化が為されていてもです。  その意味では、「政府」が、「行政」サービスの一環で、「財布」型デバイスを、世界各国の中央銀行が発行する電子通貨の制度では、無料で配布することも考えられます。日本では「行政」の電子化による、マイナンバーに基づく日本国籍を持つ全ての国民に対してです。  そして中央銀行が発行する電子通貨のシステムでは、システムのダウンを防ぐために複数のシステムが必要です。 「2、ソフトウェアと情報処理経済学の実装」  今まで「情報処理経済学PERT1」から繰り返し述べているように、ソフトウェアとして世界各国の中央銀行が、電子通貨の実装のために用意する必要がある技術は  1、サーバーである、データ・センターで動く応用ソフトウェアであるデータ・ベース。  2、基幹ソフトウェアであるOS。  3、不正アクセスや改ざんを防ぐ、インターネット・セキュリティで使われる応用ソフトウェア。  データセンターのサーバーを運営するためには、基幹ソフトウェアであるOSが必要です。UNIX系のOSの使用を例に「情報処理経済学PERT5セキュリティ対策と情報処理経済学」では論じています。OS自体には目立った改良は必要ないはずです。  データ・ベース自体は、現在のデータ・ベースに改良が必要だと考えられます。具体的には、アクセス権です。データ・ベースのアクセス権の制限は、上位の官位や職位でも、制限を設ける仕組みです。日本を例に出せば、各省庁の国家公務員の官位や職位でも情報にアクセスの制限や、全ての情報にはアクセスできない。同時に、国家公務員のアクセス権よりも、地方公務員のアクセス権の方が部分的に地方自治体内のデータに対するアクセス権が多い制度の構築も考えられます。  そしてデータ・ベースのデータを保存するファイルや、ログファイルには暗号化が必要です。  この暗号化により、データ・センターのサーバーのメンテナンスをOS担当で行う技術者が不正な形で、情報にアクセスできない仕組みです。  UNIX系のOS上で動くデータ・ベースを例に出せば、「rootユーザー」でもデータ・ベースの中に入ったり、ログファイルの電子通貨の使用記録にはアクセスできない仕組み作りです。  具体的には、インターネット技術であるフロント・エンドのソフトウェアと、バックエンドのソフトウェアの技術が、「行政」の国家公務員と地方公務員の、情報へのアクセス制限には必要なはずです。職位や官位に応じて、データ・センターのデータ・ベース上の情報に、フロント・エンドのソフトウェアを通じてアクセスする以外の方法が無ければ、物理的に、アクセス権の制限が掛かった状態になります。  インターネットのセキュリティを高めるためには、民間の「企業」であるセキュリティ企業に委ねることも考えられます。  「針屋商店」の企業活動の14回目です。 テーマ「情報処理経済学PERT15市場と情報処理経済学」  情報処理経済学を使った、インターネット回線を使ったクライアント・サーバー・システムによる、世界各国の中央銀行が発行する電子通貨が、「市場」に及ぼす影響を考えていきます。  ここで「市場」の定義を行います。「市場」を、狭義の意味の証券取引市場や為替市場などの金融的な財を扱う市場では無く、広義の意味で自由な市場経済を運営する経済活動を行う場所と定義します。  まず、「銀行」の機能の一つである、信用創造から考えていきます。「情報処理経済学PERT13銀行と情報処理経済学」では、「企業」である民間の「銀行」に関して情報処理経済学の視点から説明しています。  なぜ、今回の「市場」のテーマで、再び「銀行」が重要になるのか説明します。具体的には、「銀行」が行う信用創造の働きと、英国の天才経済学者ケインズが「一般理論」で述べている、乗数効果と関連性が存在するからです。「銀行」が貸し出しを行う業務は「企業」間の経済活動による取引を活発化させます。ですが、その結果、国内の通貨が膨張する問題点を持っています。  この「銀行」の信用創造の働きの問題点は、バブル経済の発生の問題と、重なる面が可能性として在るはずです。  世界各国の国内の「市場」では、「銀行」の信用創造の働きで、経済活動が活発になった結果、バブル経済が発生するリスクを常に持っているはずです。  市場のクラッシュなどと最近は呼ばれますが、様々な経済危機が、21世紀に入っても世界各地で起きています。  具体的には、世界各国の商品や金融商品が、過剰に評価された結果、ハブル経済が発生すると考えられます。情報処理経済学を使ったクライアント・サーバー・システムによる、中央銀行が発行する電子通貨の制度は、この、「市場」で発生するバブル経済を時間的な推移の中で生じるデータの変化として観測する事が目的の1つであります。  本論に入ります。  情報処理経済学を使ったクライアント・サーバー・システムによる、中央銀行が発行する電子通貨の制度は、「一定時間内の投資と消費の総和」を、求める事を可能にします。  その結果、「市場」で取引される、商品や金融商品の全ての取引のデータを、データ・センターのデータ・ベース上のデータやログファイルとして記録できます。この結果、1日単位以下の時間で、自動的に、商品や金融商品の取引の量だけでなく、「情報処理経済学PERT9国内産業の業種と情報処理経済学」で説明した。第一次産業、第二次産業、第三次産業の「業種」別での取引の量が、「業種」単位でカテゴリー化されて、「政府」が把握する事も可能です。  自由な市場経済では、自由な経済活動を維持するために、一定の範囲内でのバブル経済は容認する必要が在ります。ですが、バブル経済が、市場のクラッシュと呼ばれる、大規模なマイナスの機能を発生させる事が予測できる場合。何らかの「市場」への「政府」の介入は必要になるはずです。  具体的には、「市場」の中での商品や金融商品の過剰な評価を、「政府」が、情報処理経済学を使ったクライアント・サーバー・システムによる、中央銀行が発行する電子通貨の制度で、データとして自動的に監視する方法です。  「市場」の中で、市場のクラッシュに結びつく、バブル経済が発生する事を「政府」が予測できる場合。「政府」は「企業」と「家計」に対して、警告を、マスメディアや、インターネットを使った新しいメディアを通じて行う事が必要です。  「市場」の中で発生するバブル経済に対してカテゴリー化を行う場合、  1、1つの商品や金融商品が「市場」の中で過剰に評価される場合。  2、複数の異なる商品や金融商品が「市場」の中で過剰に評価される場合。  3、突出して過剰に評価される商品や金融商品と、追従する形で過剰に評価される商品や金融商品が「市場」の中で混在している場合。  この3類型は、経済史から考えています。  情報処理経済学を使って、「政府」が「一定時間内の投資と消費の総和」を増加させても、「市場」の中で生じる、「市場」を破壊する、バブル経済の発生を抑制できなければ、意味がありません。  情報処理経済学を使ったクライアント・サーバー・システムによる、中央銀行が発行する電子通貨の制度は、自由な市場経済を束縛する制度ではありません。  自由な「市場」に参加している、3つの経済主体である「政府」「企業」「家計」の経済活動を円滑にする目的があります。  そして同時に、経済的なリスクから、「政府」「企業」「家計」を守る目的も在ります。 「針屋商店」の企業活動の15回目です。 後記  この「情報処理経済学」の紹介を行うパンフレットは以上です。  「情報処理経済学」に関しては、時間を掛けて、一冊の本に纏める予定です。 この「情報処理経済学○○回 」の文章は全て、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスのCC BY です。「CC BYの条件:原著作者の表示(BY)を条件に、作品の利用、改変、商用利用が許可」。原著者:針屋忠道、Copilot,ChatGPT。